陸軍特殊船(1) 砲運丸
明治期ロシアなどの脅威が迫る中、明治政府は日本各地に要塞をつくることを決めました。しかし、資材、火砲を工廠施設から要塞へ運ぶ特設艦が必要なりました。
そこで建造された軍用船が「特殊貨物船 砲運丸」です。
1889年 川崎造船で起工。
「スペック」
排水量 531トン
全長 160m
出力 241馬力
最大出力 9ノット
40トン大型デリックを備え付けた、珍しい船で明治年末まで要塞建設に従事しました。
要塞建設の役目を終えた「砲運丸」は重量物運搬船として第二の航跡をあゆみ、
太平洋戦争の戦火を生きながらえました。
出典「歴史群像シリーズ 日本の要塞」
日本の要塞―忘れられた帝国の城塞 (歴史群像シリーズ―日本の戦争遺跡)
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